ゆとり世代は仕事ができないは間違い。世間の誤解とゆとりの可能性

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「自分はゆとり世代だから仕事ができない」「ゆとりだからダメなんだよ〜」

会社で仕事をしていくなかで、こんなことを感じた、上司や仲間に言われた経験がある人も多いことでしょう。実際に筆者もゆとり世代に該当するので、すごく気持ちがわかります。

ちなみに検索エンジンで「ゆとり世代 仕事」と検索しようとすると、こんな関連用語がでてきます。

検索する人が多いキーワードが関連語句にでてくるので、ここに書いてある「仕事できない」「遅い」「しない」っていうのが世間の印象なのです。

ただ、こればかりはイメージであり、これはゆとり世代に共通したことではありません。

何もかも”ゆとりだから”と決めつける前に「ゆとり世代」の特徴や「ゆとり世代」の扱いかた、ゆとり世代がもつ可能性を探ってみましょう。

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2020.01.09

ゆとり世代の定義からまずは整理してみよう

ゆとり世代とはゆとり教育を受けたとされる、1987年〜2004年生まれの人々が対象とされます。

2002年から、ゆとり教育が始まりましたが、ここでは以下の施策が行われました。

  • 授業数の削減
  • 週5日制度
  • 授業内容の軽減(台形の面積の求め方を省かれるなど)

そもそも、授業内容や時間を減らす意味があったのか?なんて声が聞かれることがありますが、国は子供に対して以下を期待したからこの制度ができたました。

  • 自主性を持った生き方をしてほしい
  • 学校に拘束される時間を減らし、社会の変化に対応できる人材になって欲しい

学校という場で学ぶことに加え、自分で見つけたり経験を通じて学ぶこと、このバランスが重要度だと考えました。これは中央教育審議会が発表した文面からも理解できます。

我々はこれからの子供たちに必要となるのは、いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、 よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、 他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性であると考えた。たくましく生きるための健康や体力が不可欠であることは言うまでもない。我々は、こうした資質や能力を、 変化の激しいこれからの社会を[生きる力]と称することとし、これらをバランスよくは ぐくんでいくことが重要であると考えた。

引用元:文部科学省 中央教育審議会様より

“ゆとり世代はバカ”は間違った認識(世界の学力ランキング)

「ゆとり世代はバカ」

なんて過激な表現を使う世代が存在しますが、その原因はこんな数字が国民に広まったからです。

OECD(経済協力開発機構)が発表する、PISA(生徒の学習到達速度)という指標があります。これは世界の15歳の男女を対象に2000年からスタートした調査ですが

  • 2000年 数学的リテラシー1位 科学的リテラシー2位 読解力8位 主に1985年生まれ(ゆとり世代ではない)
  • 2003年 数学的リテラシー6位 科学的リテラシー2位 読解力14位 主に1988年生まれ(14歳〜ゆとり教育)
  • 2006年 数学的リテラシー10位 科学的リテラシー5位 読解力15位 主に1991年生まれ(11歳〜ゆとり教育)
  • 2009年 数学的リテラシー9位 科学的リテラシー5位 読解力8位 主に1994年生まれ(8歳〜ゆとり教育)
  • 2012年 数学的リテラシー7位 科学的リテラシー4位 読解力4位 主に1997年生まれ(義務教育開始後〜15歳まで)
  • 2015年 数学的リテラシー5位 科学的リテラシー2位 読解力8位 主に2000年生まれ (義務教育開始後〜11歳まで)

と、赤で記載した3つの世代の学力が、調査開始した2000年に比べて低下傾向にあったことが原因です。

また、中でも2003年から2006年の落ち方は以上なんて表現され、「ゆとり教育が失敗だったのでは?」「日本の学力が世界トップレベルではなくなった」とも言われました。

そして脱ゆとり教育が発表された2008年の次の年である2009年に順位を上げているので、「ゆとり教育が学力低下の原因」なんて間違った認識が広まっています。

しかし、実際に脱ゆとりが発表されて適用されたのが小学生は2011年、中学生は2012年につき、実は順位が上がった2009年も2012年もさらには2015年もゆとり教育教育を受けた世代なのです。

そのため、学力の低下の原因が「ゆとり教育」にあるとは言えないですし、年々、参加国が増えたり問題が変わったり様々な要因が関係しているため大きな順位変動が起こります。

これだけを見て、ゆとり教育はバカ、学力が低下している世代と判断するのは世間の間違った認識ではないでしょうか?

“ゆとり世代は仕事ができない” “コミュ力が低い”というのも誤解

学力の他にも、社会に出てからゆとり世代は仕事をしない、仕事ができないなんて比喩されることがあります。

しかし、これもゆとり教育が原因ではなく、時代背景などが関係しているので見ていきましょう。

仕事に対してやる気がない、仕事をしない

日本が景気がよかったとされる80年後半〜90年代前半に社会人だった上司にあたる世代(40〜50代世代)は、働けば働くほどお金がもらえた、労働環境より結果(収入)が求められた世代です。

ただ、ゆとり教育を受けた世代はバブル後に教育を受け始めました。物心つくころには、不況が続き、リーマンショックなどネガティブなニュースの印象が強い世代です。

そんな世代ですから、仕事をがんばったからお金がもらえるという感覚には疎く、労働環境やプライベートに重きをおく傾向にあります。

これによる、仕事に対する熱量が低い、やる気がないと判断されがちです。

飲み会に付き合わない

上司からせっかく飲み会に誘われたのに付き合わないことが幾度となく話題となり、「上司から貴重な経験を聞く機会を逃している」「コミュニケーション能力がかけている」なんて比喩されます。

しかし、これもゆとり教育が原因なのではなく、インターネットやスマートフォンの普及で、情報が用意に手に入れられる時代になった、そしてオンライン上のコミケーションツールが発達したという時代背景が原因でしょう。

インターネットでは欲しい情報を検索エンジンを使って検索することができるし、コミュニケーションをとる相手も選択することが可能です。

貴重な情報を得られるかもわからなく、コミュニケーション相手を選択できる時代に、わざわざ上司との飲み会にメリットを感じる人が少ないのも、ある意味賢明な判断とも言えます。

ゆとり世代の長所は認識されてないだけで多い

ゆとり世代と聞くと、どこかネガティブな意味で使われることが多いですが、ポジティブな面がプッシュされてもいいように感じます。

はっきり断ることができるのは長所

例えば飲み会を断るということは大きな長所とも言えます。

例えば自分が飲み会に誘った後輩が飲み会に来たとしましょう。

その時に「本当はこの人と飲みに来たくなかったなー」「早く帰りたいなー」なんて胸の内で思われていたら、誰でも良くは思わないことでしょう。

そんなことが起きる前に、はっきりと断るという能力は評価されてもいい点です。日本語では遠回しな表現をすることが時に相手への思いやりであり、礼儀だとされますが、時に誤解を生むことも多々あります。

ストレートに伝えるというのは、そのような事態を防ぐのに非常に有効なのです。

ITへの適応能力が高い

ゆとり教育を受けた世代は小学生、中学生の頃からPCや携帯、ゆとり後期になると学生時代にスマートフォンに触れられた世代です。授業数が少ないことにより、そのようなテクノロジーツールへ触れる機会が自ずと多くなったでしょう。

それにより、IT時代とも言われる今のめまぐるしい時代の変化に適応できる力が備えられているとも言えます。

プライベートを重視するのはいいこと

誰でも仕事だけではやっていけません。プライベートでやりがいを見つけることは長い社会人生活において大切なことでしょう。

その点、プライベートを重視することは、仕事以外で様々なものに触れる機会が多くなることを意味するので、多様性が求められる現代社会において評価されるべきことであります。

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ゆとり世代にはチャンスがたくさんある

実はゆとり世代にはチャンスがたくさんあります。

ちょうど少子化問題が明るみにでたのがゆとり教育が始まった世代で、リーマンショックなど就職氷河期がありましたが、今や人手不足に悩む企業の増加で若い世代であるゆとり世代は仕事が選べる時代になってきています。

そもそもの少子高齢化によって、世界的にテクノロジーの発展が著しい昨今にも関わらず、日本はそのテクノロジーについていける若者の世代が圧倒的に足りていません。

これにより、ゆとり教育を受けたゆとり世代はもちろん、若者世代が仕事を選ぶのに有利な状況が今の日本にはあるのです。

「ゆとりはダメだ」「仕事しない」「使えない」と言い続けるような古い風習の企業がある反面、ライフバランス重視の企業も多くなっています。

そしてITへの適応能力が高く、優秀だとされる若い世代(ゆとり)を取り込むために、社会人経験が短くても積極的に採用を行う会社も多いです。

ネガティブな意味な使われがちな「ゆとり世代」ですが、実は長所が多く、今の時代に間違いなくマッチしている世代なのです。

せっかくチャンスが多い時代に生まれたのですから、仮に今「ゆとり世代だから〜」なんて主語を使って物事をいってくるような環境なら、環境を抜け出すことも1つの手です。

そして環境を抜け出しても、次の環境が見つかりやすい世代なので、一歩でもいいので次の行動に移してみましょう。

実際に筆者も次の環境に目を向けて、キャリアについてリクルートに無料相談をすることから始めたら年収が150万ほどあがりました。

※本題とは違うので、以下の記事への紹介で締めさせていただきます。

【運営者プロフィール】リクルートエージェントを使った転職活動とこれまでの歩み

2019.10.09

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