残業も厳しくなったし仕事が残ってても会社に残れない。家の方が集中できるから仕事を家に持って帰りがち。
仕事を家に持って帰る理由はそれぞれ。家での仕事は業務時間に含まれないですから、自分のプライベートの時間まで仕事に捧げることを仕事熱心で”良いこと”と捉えている人もいるでしょう。
しかし、これらは自己満足かつ、失っているものが多いことも知らなくてはなりません。今日は仕事を家に持って帰りがち、というあなたに向けて、そのデメリットをお伝えしていきましょう。
この記事の目次
業務時間内の効率が下がる(効率化のスキルを失っている)
家の方が仕事が捗る!なんて答える人が多くいることがTeck総研の調査で明らかになっていますが、この”家の方が捗る!”という思考こそ業務時間内の効率を下げている最大の原因です。
「最悪会社で出来なければ家でやればいいや」「家の方が捗るし会社で終わらなくてもいいや」
自分の感情と向き合うとこんな甘えがチラついてるのも確かではありませんか?「家の方が捗る」というポジティブな部分だけを見たら評価に値するかもしれませんが、そこには必ずやらない理由が含まれいることは確かです。
業務時間内に終わらせられるように工夫しよう、工夫してもダメな場合効率的に終わらす方法を考えよう、という自分の思考までも狭くしています。
今一度見直して見ましょう。”家に持ち帰ればいいや” という甘えから業務時間内の業務が厳かになっていませんか?
自分の時間を失っている
時給0円のコンビニバイトの募集をしていたらあなたは応募しますか?レストランでも工場の仕事でもなんでもいいです。時給0円で募集していたらあなたは応募するでしょうか?
特別募集している仕事が好きでもない限り応募をする人はまずいないことでしょう。しかし、家に仕事を持ち帰って手当ても付かずに仕事をしている時点で時給0円の仕事に応募して働いていることと何の代わりがありません。
会社の仕事を家に持ち帰ってやっているという意識ではなく、時給0円の仕事を家でやっていると考え直すと、自分の時間を失っていることの重大さが理解できるでしょう。
会社員は労働の対価として給料を得ている訳です。にも関わらず労働だけを差し伸べていてはどうもフェアとは言えませんね。それでもあなたは時給0円の仕事を続けますか?
自分の時間や労働に対する対価についての意識を常に持ち続けることが大切です。
残業代をもらう権利を失っている
社長にもならない限り会社の言うことは絶対、会社員は自由のないまま働き続けないといけないなんて意識をお持ちであれば大間違い。
雇用する側が権利を濫用するようなことがないように、労働者は法的な面から見ると非常に守られています。決して会社の言いなりになるしかない、ということではないのです。
持ち帰り残業の場合、会社の管理下にないところでの労働なので、一見労働時間に入らなくて当たり前、勝手に自分が行なっているものだからしょうがないと認識されがちでしょう。
しかし、
- 明日までに終わらして欲しい
- 家でまとめてきて欲しい
こんな指示があれば、これは家で業務をこなそうと、十分会社の業務の一環であることは間違いないです。
家で作業をするよう指示がない場合も、客観的に見て明らか業務時間内で終わらないような仕事を押し付けた上で、家で仕事をすることを黙認・認知していれば労働時間と言えるでしょう。
通常業務の賃金に加え、8時間以上の労働は25%以上の割り増しがつきますから、お金という面で見た時の損失は非常に大きいです。
法律で見る持ち帰り残業
残念ながら、法律では持ち帰り残業を直接禁ずるような文言はありません。
もちろん、だからしていい、という訳ではなく、家だろうと会社だろうと労働時間とは「労働者が使用者または監督者の指揮命令下に置かれ、労働に服する時間」とされているので、指示がある上で行われていれば労働時間になります。
持ち帰って仕事をしている場合、会社での通常勤務(8時間)を終えてからの労働であると考えられるので、36協定の範囲内かつ時間外手当が与えられた上で行われなくてはなりません。
- 時間外労働=1.25倍
- 休日労働=1.35倍
- 深夜労働=1.25倍(10PM〜5AM)
- 時間外労働+深夜労働=1.5倍
- 休日労働+深夜労働=1.6倍
働き方改革は持ち帰り残業は増える!?
昨今では働き方改革により、建前上は残業がなくなった企業、プレミアムフライデーを採用するような企業は増えました。36協定の見直しも行われていて、”お金さえ出せば労働者を長時間働かせても大丈夫” なんて状態も改善へ向かっています。
しかし、実態を見ればとても褒められたものではありません。
- 19時になると強制退社
- プレミアムフライデー適用で強制退社
- 一斉消灯による強制退社
等、仕事量が変わっていないのに強制的に会社にいられないような状態になっているので、致し方なく”会社で終わらなかった業務を家でやるような人が増えている”なんて見方もされています。
19時退社!プレミアムフライデーの実施!残業できぬよう一斉消灯!
と大々的に打ち出せば社会的な目はごまかせますから、働き方改革の流れに乗ってホワイト企業化(建前上)!なんて動きが多くの会社で見られますが、現場の社員からして見れば非難の声があるのも事実です。
もし、あなたの会社がこの流れに乗ろうとしている、今まさにそのような状態という場合は手放しで喜ぶ前に、これにより現場の仕事量は変わるのか?そのしわ寄せはどこに?なんてことまで考えるといいかもしれません。
何も残業して働くことがいいこととは言いませんが、会社員として働く以上は労働と、それに対する対価(給料・残業代)の交換がされないといけないわけです。
それがしっかりされていない現状はとてもじゃないですけど、健全な状態ではないですし、記事でも記載したように時給0円のバイトを好き好んでやっている状態ということを認識して、時間への意識を高めましょう。
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