みなさんは”出世”と聞いてどのような印象を抱きますか?
年収アップ!社会的地位の向上!管理する側の立場になって仕事に対するやりがいが増す!
なんてイメージは様々でしょう。
しかし、近年では驚くべきことに出世に対してネガティブな印象を抱く方が6割にも及ぶことが調査で明らかになりました。その理由や、出世先である管理職の労働環境の問題について記事では迫っていきましょう。
この記事の目次
出世したくないと答える若者が6割超え
クロスマーケティング社が都心部に在住する20代30代の男女に「若手社員の出世・昇進意識に関する調査」を実施したところ以上のような結果でました。
出世と聞くと喜ばしいことの1つとされていますが、それを望んでない人が多くいることが理解できます。
年代別で見たときにおもしろいのは、年齢が上がるにつれ家族ができたり、出世して収入アップや社会的地位の向上への意欲が増してくるのではないか?という30代の方が20代より出世に対する意識が低いことです。
社会人経験が長くなるほど、出世した上司などを見る機会が多くなり、その上司の労働環境などからデメリットを感じている人が多いのでしょう。
と言っても20代ですら6割程度しか出世願望がないので、そもそも出世への意識が高くないと判断するのが吉かもしれません。
出世への意識が低くなってきている理由
マイナビウーマン様が「働き方・働く態度が変わってきた理由」を22〜34歳を対象にとった調査によると以下のような結果がでています。
第1位/「未来に夢を見られないから」……31.4%
第2位/「不況が長引いているから」……29.6%
第3位/「仕事よりプライベートを大切にしたいと考えているから」……25.7%
第4位/「ハングリー精神がないから」……23.6%
第5位/「昔とはコミュニケーション方法が変わっているから」……22.5%
第6位/「昇給やボーナスが見込めないから」……18.2%
第6位/「ネット社会に慣れ親しんでいるから」……18.2%
第8位/「出世が見込めないから」……17.5%
第9位/「一生同じ会社で働き続ける気がないから」……17.1%引用元:マイナビウーマン様「若い世代の「働き方・働く態度」が変わってきた理由」より
1位と2位からは時代を感じますね。というのも今の20代は生まれてから今まで不況続きで、最近では増税、将来的には年金がもらえなくなるかも・・・なんてネガティブな経済状況の中育ってますから。。。
バブルと言われていた状況を経験してないので、頑張れば頑張っただけもらえるという意識も低く、地位よりも安定感に重きを置く人が増えているように感じます。
30〜34歳であれば社会人になって間もなくしたころに、リーマンショック(世界的金融危機)を経験し、肌で不況の波を受けた人も多く、こちらも将来を悲観し出世よりも安定感を求めている人が多いと言えるでしょう。
また、5位6位のコミュニケーション方法、ネット社会に慣れ親しんでいる、というところも時代背景やスマートフォンの普及などが関係していると言えます。
社会的承認欲求満たす手段が会社での出世などが主にメインだった過去に比べ、今やSNS上で自分の日常を共有したり、それに共感(Facebookのいいね機能など)してくれる人がいたり、オンライン上で人と関わることが一般的になりました。
フォローや友達機能があるように、好きな情報や繋がりが深い友達だけを自分が選択して共有したり共感したりできるので、会社に比べて居心地がいい人も多いのでしょう。
出世したくない理由は・収入減・責任増・労働時間増
管理職になると労働時間が増えてしまうイメージを持っている人も少なくありません。休日も連絡がくるので、プライベートなんてあってないようなものになるのが耐えられないと感じている人もいることでしょう。
一般社員に比べて残業の制限もなくなるため、自分に責任がある仕事が終わらなければいつまでも会社に残らなくてはいけず、最悪なケースでは休日出勤も当たり前のような現実があるのも否定できません。
管理職は残業代がでないシステムを用いている企業が多いので、基本給が上がっても残業代の分、一般社員の時の方が収入が多かったなんて話しも珍しくないです。
出世のメリットは給料がアップすることが1つだと思うのですが、これでは全くですね。
役職がある分、世間体はいいかもしれませんが、収入減、責任増、労働時間増、では労働環境を見るとメリットがありません。
出世した上司のようになりたくない
上記で紹介してきたように、出世する→収入減、責任増、労働時間増 この流れを出世した上司の例から感じている人も多いので、結果「上司のようになりたくない」「出世したくない」と考えがちです。
総じて、全く幸せそうに見えないなんて声も出世したくない人の声に耳を傾けるとあることから、出世すると幸福度が落ちるなんてイメージが先行している人もいます。
それでも向上心が持てる職場の方がいいに決まっている
ただ、本来であれば出世したい、スキルアップしたい!と向上心を持って働ける職場に勤めるのがベストなのはいうまでもありません。1日のうち約半分以上の時間を仕事にあてるでしょうし、否が応でも数十年も関わり続けなければいけないものですから。
出世へのネガティブな意識を持っている人の多くは、労働環境がそもそも整備されていないブラック企業と言われる企業に勤めている人も多いのではないでしょうか?
本来、管理職であっても残業代がもらえるケースだって少なくありません。というより、出世したのに、収入減、責任増、労働時間増、はあってはならない事態です。
管理職だから残業代がでないなんて法律はありませんし、責任や労働時間が増えているのであれば、残業代が支払われなくてはいけないと裁判を通じて判決が出た事例もあるほどです。
あなたが見てきた環境が悪いのであって、得られる給与が増えたり、マネジメントする立場になることによって、仕事にやりがいをより感じられるものになるのが出世です。
会社に長く居続ければ否が応でもポジションを与えられることは避けて通れませんから、嫌々やるくらいなら、自分から目指してポジションを得る(出世)した方が数倍いいでしょう。
出世を嫌がるのではなく、今の労働環境を変えることを一度検討してみてはいかがでしょうか?
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