結論から言いますが、パワハラが原因での退職を気にする必要はありません。
パワハラは社内だけでなく、取引先から受けるケースも今や珍しくありません。自分の性格や能力が低いからパワハラを受けるのだと考えてしまいがちですが、人としての尊厳を傷つけられてまで会社にいる義務はどこにもないためです。
パワハラは上司が怒鳴る、暴言を吐くなど、あからさまに行われることもありますが、周囲に気が付かれないような”陰湿なパワハラ”も増えています。
朝礼の際、上司の話の中で明らかに自分の失敗事例を挙げて他の社員たちの教訓に使われるケースや、先輩社員から「この会社に執着でもあるの?」なんて、遠回しに退職を強要するパワハラもあります。
あなたが弱い人だからパワハラを受けているのではなく、パワハラをする側が弱い人間なのです。パワハラが原因で退職することは、決して間違った決断ではありません。
パワハラが原因で心も体もボロボロになるまで我慢するよりは、早めに見切りをつけて新しい環境を見つける努力をするようにしましょう。
この記事の目次
パワハラが原因で退職は気にする必要ない理由は転職は可能だから
退職を考えている人、そして既に退職した方はこのあと転職活動をする予定だと思いますが、正直なことを言うと転職すること自体のハードルは年々下がっているので、心配する必要はありません。
以下のグラフにもあるよう正社員が不足しているという企業は半分にも及ぶ勢いで、少子高齢化が進む日本において、20代、30代であれば、企業からしてみれば大歓迎とされています。
そして少子高齢化に歯止めがかからないかつ、リーマンショックのような世界的な不景気にもならない限り、この勢いは止まらないともされています。
転職活動でパワハラが論点になることはまずない
さらに補足をしておくと、転職活動において、パワハラを受けてきた云々が論点になることはまずありません。
考えて見てください。仮にあなたが採用する立場であれば、その人がパワハラを受けてきた否かを採用項目の中で重きをおきますか?おそらく、職歴やスキル面など、キャリア、そして人間性というところに重きをおくでしょう。
パワハラの加害者側でクビになった場合は十二分に反省して気にした上で転職活動をしてほしいものですが、被害者側がビクビク怯えて転職活動をする必要は全くないのです。
『転職理由は?』と面接で聞かれた場合の対処法
パワハラが原因で退職した人は、面接時に転職理由を聞かれたらどう答えるべきか迷っているかもしれません。
可能であるならば、退職理由の全てがパワハラが退職の理由だと伝えないほうが無難です。伝え方次第ではマイナス要素になりかねないからです。
面接官は採用にあたり、会社に損害を与えない人物か、トラブルメーカー的要素はないかなど、能力以外にも様々なポイントを見ています。
パワハラを受けて退職することを否定する気は一切ありませんが、パワハラを受けたことが退職理由の全てだと聞いただけで、この人物の性格や言動に何らかの問題が隠れているのかもしれない、と推測されかねません。
そのため、事実をはっきりと伝えたないのであればパワハラが原因で退職したことだけではなく、前向きな発言も付け加えることが大切です。
面接官に良い印象を与えないばかりか、協調性のない人、わがままな人、自己主張が強すぎる人などと思われてマイナスになりかねませんので、延々と以前の職場で受けたパワハラの内容を述べるのはくれぐれも控えましょう。
社内でパワハラの相談をしたものの、一向に改善せず会社の体質に自分が合わなかった、というように会社の体制が原因となったことを伝えるにとどめましょう。
パワハラで退職は強みにもなる!
パワハラが原因で退職したからといって委縮して転職活動をする必要はありません。逆にパワハラを受けて困ったことや乗り越えようと努力したことはあなた自身の財産です。
仮に転職先でトラブルに見舞われたとしたら一方的に自分の主張をするのではなく、相手がなぜ無理を言ってくるのかがすぐに理解できるはずです。
転職先でパワハラに近い言動があったとしても、傷が深くなる前に相手の心を和らげる手段も身に付けていれば二度とパワハラされることはないでしょう。
転職活動の場面では、苦労してきた経験を活かしプラスの要素に変えることが可能です。
売上のことでパワハラを受けたのなら、面接時に「売上を上げることはお客様のニーズに応える努力が必要と考えます。」と力強く志望動機を伝えることができます。
転職活動をする前にやっておくべきこと!
平成 24 年度 厚生労働省委託事業 職場のパワーハラスメントに関する 実態調査報告書のアンケート結果では、全体の25.3%の従業員がパワハラされた経験があります。
それでも一度職場でパワハラ経験をしてしまうと何となく気が引けてしまい、転職活動への意欲が薄れてしまうかもしれません。そんな時は転職活動をする前に、自信を取り戻すような行動をとってみましょう。
自己分析をする(パワハラ理由を明確にする)
自分がなぜパワハラを受けるようになったのかを明らかにすることは今後の職場でも活かされます。頭の中だけで考えていると感情が動いてしまいますので、できるだけ文字に落としてみることをオススメします。
” 現在のパワハラの内容→きっかけと思えること→その時の自分の感情や反省点→相手の感情も推測 “
このような流れで文字にしてみると、客観的に自分の現状を理解できます。
尊敬できる上司や人事部の体制が整っていれば、職場環境のことは少なからずわかっているので相談するといいですが、社内ゆえどうしても相談しづらく原因解明できぬまま退職してしまう人多いです。
厚生労働省では各都道府県の労働局に『総合労働相談コーナー』を設置しており、専門の相談員が電話や面談により相談に応じてくれるので、 “なぜ現状のような状態になってしまっているのか?” なんてことを専門家と明確にしていくもいいでしょう。
転職エージェントに相談する
単にパワハラから逃げ出すような気持ちで転職活動するよりは、自分の理想に少しでも近い企業を見つける!という意識で転職活動を進めるのがベストです。
実際にこの記事を書いている筆者も、前職の劣悪な労働環境から転職エージェントであるリクルートエージェントを利用して転職を成功させた1人です。※筆者のことは以下の記事より
在職中の方や、忙しくてなかなか時間が取れない方でも、電話でのサポートやメールベースでのやりとりのみで転職活動を進めることも可能なので、筆者の場合はかなりスムーズに転職活動を進められました。※もちろん採用面接は企業に伺います。
以下の記事でも、筆者が実際に利用したリクルートエージェントの評判やそのサポート内容の詳細を書いていますので、ぜひチェックして見てください!
最後になりますが、労働者全員、あなた自身に”職業選択の自由”という権利があります。そんな選択の自由な権利があるのにも関わらず、パワハラを横行するような環境にいる理由はどこにもありません。
そしてそのような環境は仕事以前の問題です。自分のキャリアを作るためにも、仕事に集中できるような素敵な労働環境に就けることを筆者は願っております。
それは自分自身が、実際に転職を通じて体現できたことだからです。
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