「上京したい!」と東京で働くことに憧れを抱いている方も多いでしょう。
ただ、それとは逆に「やっぱり東京は合わなかった」と地方へ帰っていく人が多いのが事実です。せっかく勇気を持って東京に来たのにこれでは残念で仕方あります。
東京へ転職をする前に知っておきたい東京の転職事情と、都会にくるメリット・デメリット、そして東京の優良企業への転職の仕方を徹底解説していきます!
東京の転職(仕事)事情がわかる5つのデータ
日本全国と比べて東京一極集中化は否定できず、ビジネスもサービスも東京に集まり東京が大きくリードしてしまうなんて状況が続いています(首都なので当たり前ですが、格差が広がりつつある)。
それに伴い、人材の動きも活発で求職者にしてみれば有利な市場が続いています。未経験者の募集も多く、東京へ転職すること自体のハードル総じて高いものではなくなりつつあります。
※この章で公開されるグラフは東京産業労働局様 「2016年東京経済の主な動き」から引用させていただいております。
東京と全国の有効求人倍率が仕事の見つけやすさ
【有効求人倍率の推移】
有効求人倍率とは仕事の数(求人の数)を仕事がしたい人(求職者数)で割った数字です。倍率と聞くと低い方が競争がないイメージですが有効求人倍率は逆です。数字が高いほど求職者にとっては有利な状況と言えるのです。
・例、00社の求人に対して50人の求職者。この場合100÷50で、有効求人倍率は2.0%となる。
ちなみに、リーマンショクの影響をもろに受けていた2009、10年はこの数字が0.5%、つまり50の仕事に対して100人の求職者がいたことになります。
2人に1人しか仕事がもらえず、「リストラ」や「派遣切り」が頻繁に行われ、その後も仕事が見つからない人が集まって「派遣村」なんて言われる社会運動が起きて話題になりました。
現状、全国平均に比べて数字が高い東京では全国的と比べても仕事が見つかりやすく、時代背景も手伝って東京への転職は難しくない状態が続いています。
東京と全国の給与額の違い
【月間現金給与総額推移】
2017年の3月の月給を見ると、全国平均が27.9万に対し、東京では37.1万という数字が出ています。約10万円もの差がありますが、2012年からを見てもこれくらいの差は当たり前で、常に全国平均より東京の方が給与が高い状況が続いています。
中小企業はどこも人手不足
【職業別・雇用業態別有効求人倍率】
人手不足を表す指数に雇用人員DIという言葉があります。人手が不足している企業は『+(プラス)』、人手を持て余してしまっている企業の割合『−(マイナス)』で表しています。
2011年にはどこの企業も人手を持て余していましたが、経済状況が右肩上がりのなか人員を必要とする企業は増え、2016年にはどこの業界も人手が不足しているという結果がでました。
上記は東京のみのデータになりますが、これは全国的にも共通のことが言え、「正社員が不足している」と答える企業が全体の4割に達するなど、求職者には有利な市場が続いているのです。
職業別有効求人倍率から見る求人数が多い業界
【職業別・雇用形態別有効求人倍率】
転職しやすい状況と言えど、管理的職、事務職、農林漁業、運搬清掃に関わる仕事は募集しているところは多くありません。
しかし、その他の多くの職業で求職者に対する求人の数が多く採用されやすい状況となっています。特にサービス業や保安に関わる仕事は突出しているので、職にこだわりがなく東京で働きたいという人にはオススメです。
残業時間が減り続けている
【月間総実労働時間の推移】
東京と言うと疲れ果てたサラリーマンが満員の終電で帰るイメージをお持ちの方も多いでしょうし、確かにまだまだその事実はありますが、残業時間が減り続けていることは確かです。
都内を中心に新しい企業が次々にできると同時に、ワークライフバランスというところに重点を置いた企業も次々に登場しています。それらの企業が率先して「働き方改革」に取り組んでおり、つられて大企業も労働時間に対してシビアに考えつつあるのでは?なんて伺えます。
時代背景からも、残業すればお金がもらえるというよりは、プライベートを大切にしたいと言う人も増えているので今後その動きはさらに活発になるでしょう。
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東京の企業へ転職する5つのメリット
当サイトでは選択肢が増えるという意味で都心部のへの転職をおすすめしていますが、その理由をまとめてみました。
求人数が多い
上記でも説明してきた通り、どこの業界でも人手不足なのでやはり求人数が多いです。たださえ、東京に仕事が集まっている昨今なので、全国的に見ても東京の求人数の多さは異常で仕事を見つけること自体は地方に比べると難しくないと言えるでしょう。
選択肢が広がる
革新的なアイディアを持ったベンチャー企業や、大企業が新しい事業をスタートするのも東京がほとんどです。
その点、地方では出会えないような職種の募集も多いので自ずと選択肢は広がります。それらの求人に限って未経験者を歓迎しているところも多いので、新しいことを始めるチャンスがあると言い換えてもいいでしょう。
年収アップが見込める
東京の給与額の高さは全国平均と比べて見ても月額にして10万円ほど高い傾向があります。それゆえ、地方から東京への転職の際に年収を上げることは難しくないです。
交通の便がいいので便利
東京の地下鉄のみの路線図です。これに加えてJR線も通っているので、交通の便に困ることはまずないでしょう。運転間隔も朝の通勤時間であれば5分に1本は当たり前で2分間隔なんてことも珍しくありません。
利用者が少ない時間帯や休日であっても10分に1本は最低でもくるので、地方のように「1時間1本しかこない」なんてことはまずないです。
プライベートが充実する
観光スポット言われる場所はもちろん、至るところにおしゃれなカフェやバー、ショッピングモールなどが充実しているので、休日の過ごすことに困ることはありません。
街が栄えている地方都市は増えてはきていますが、まだまだ一部分に過ぎず、これだけどこに行っても充実しているのはやはり東京のみなのでプライベートを充実させたい人には持ってこいの環境と言えるでしょう。
東京へ転職する5つのデメリット
「東京はやっぱり合わなかった・・・」なんて地方に帰っていく人も多いように、もちろん東京へ転職することにデメリットも存在します。
地方に比べると仕事がハードな恐れもある
東京には企業が多い分争いは熾烈です。その分地方に比べると仕事がハードに可能性も十分高くなります。
また、仕事が多いということはそれだけ働いている人の数も多く、社内の人間との争いももちろん存在するので、どうしてもハードワークになりがちな現状があります。
満員電車は当たり前
朝の通勤ラッシュ時に、2分、3分間隔で電車くるにも関わらず満員電車は当たり前です。地方都市とは比べ物にならないほどで、日本の通勤ラッシュの映像は海外でも有名になるほど殺人的です。
筆者も経験したことがありますが、息をするのもやっとなんてことも多く、特に夏場の汗ばむ時期はストレスでしかありません。
人間関係は広く浅くが当たり前
「東京の人は冷たい」なんて地方から出てくる人がよく口にしますが、冷たいというよりはドライな人が多いです。
地方に比べて、プライベートに関しては干渉しなかったり、干渉することが無礼とされることがあります。仕事は仕事、プライベートはプライベート、友達は友達、同僚は同僚、等、関係性をはっきりして広く浅くの人間関係が当たり前なので肌に合わない人もいるのでしょう。
人が多い分、人間関係が多くなりがちな東京ならではの現象と言えます。
家賃が高い
東京の生活費の高さは全国的に見ても群を抜いています。中でも出費の大部分を占める家賃額は、全国平均3〜4万ほど高いです。
1人暮らし用のワンルームタイプのアパートでも都心部となると8万〜10万は当たり前で、地方からくる人からするとびっくりされることがあります。
かと行って、都心部を避けるとその分朝の満員の電車に乗っている時間が長くなるので精神的にも肉体的にも消耗すると。。。
なかなか難しい問題ですが、都内に転職をする際は覚悟しなくてはいけない部分と言えるでしょう。
誘惑が多い
選択肢が多い、交通の便に困らないとなると、その分行動範囲が広がったり、レストランやバーの一つをとっても誘惑が多くなります。
週末は多くのイベントやコンサート等、毎週のように開催されているので、時間が・・・お金が・・・なんて誘惑に負けるあまり、下手をこいてしまう人も少なくありません。
仕事も遊びもほどほどに・・・なんて言葉があるようにバランスが大事ですが、東京は誘惑が多い分バランスを保つのは難しい都市とも言えるでしょう。
東京の優良企業へ転職するならエージェント利用は必須
ここまで東京のメリット・デメリットを説明していきましたが、これらを踏まえた上で東京の企業に転職する決意はできたでしょうか?
転職すると意気込んでも、優秀な企業が争いを繰り広げる東京ではブラック企業があちこちにあることも否定できません。せっかく地方から出てきたのにハズレくじを引かされるようにブラック企業に入社する事態だけは避けたいですよね?
そんな人におすすめしたいのが、転職エージェントを利用して転職活動を進めることです。エージェントは転職希望者と人材を欲している企業のニーズにミスマッチが起きぬよう様々なことをサポートしてくます。
転職エージェントが勧めてくる求人は、エージェントサイドの厳正なチェックが入ったもののみです。仮にブラック企業の求人ばかりを紹介してしまえば、悪い評判がたってしまったりエージェントが得をしない形になるので、紹介する求人には一層気を使っています。
基本的に担当制で実際に会ってマンツーマンでサポートを受ける形になりますが、地方在住者の場合は電話やメールでの利用ももちろんできます。
面接対策などもメールや資料などで共有できるので、利用した方が転職活動がスムーズになること間違いないです。
何かとハードルが高いように思われがちな地方から都心への転職ですが、東京の転職事情を見ても決してハードルが高いとは言えません。
そこに転職のプロであるエージェントを利用することで鬼に金棒とも言っていいほど、東京への転職は現実味を増していきます。転職のエージェントを利用して、東京の企業への転職を実現しましょう!
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