最近、メディアなどでも度々取り上げられているハラスメント問題。
- セクハラ(セクシャルハラスメント)
- パワハラ(パワーハラスメント)
- マタハラ(マタニティーハラスメント)
など、多くのハラスメントが職場やプライベートで横行しています。
特に、職場でのハラスメントは問題視されていて、世代間での価値観や倫理観の違いが生じている現状。
上で挙げたようなハラスメントは、あからさまに生活や仕事に支障をきたすので分かりやすいでしょう。
しかし、ハラスメントの中でも受けているのか分かりにくいものの一つが「モラハラ」です。
実際には被害にあっているにも関わらず、あなた自身がモラハラについて詳しく知らないと、徐々に精神的に追い詰められてしまうことになってしまいます。
そこで今回は、職場でモラハラを受けた場合の対処法について解説していきたいと思います!
この記事の目次
モラハラとは?
まず、モラハラとは何なのか、どういう定義のハラスメントなのかについて説明していきます。
モラハラとは『モラルハラスメント』の略語で、「モラルによる精神的な暴力・嫌がらせのこと」を指します。
普段の言葉遣いや態度、業務内容などによって、働く人を精神的に追い詰めていく現象のことです。
要は、簡単な言葉で表すと「いじめ」に当たる行為のこと。
そのため、陰湿なモラハラであれば第三者から気づかれにくいものなので、
- 責任感の強い
- 大真面目
- 周りに相談するのが苦手
みたいなタイプの人は、徐々に精神的に追い詰められていき、退職せざるを得ない状況に陥ってしまうことがあります。
退職ならまだ良いのですが、限界まで追い詰められてしまった人は自殺してしまうケースもある、本当に恐ろしいハラスメントです。
ちなみに、モラハラと似たハラスメントに「パワハラ」がありますが、これらは「力関係がはたらいているか」による違いがあります。
モラハラの場合、同期や後輩などから被害を受けるケースもあるため、力関係がはたらいていない分、第三者から気づかれにくいのが問題です。
モラハラを受けたらどうすれば良い?
では、モラハラを受けたかもしれないと感じた時、何をすれば良いのでしょうか?
嫌なことは嫌という意見を伝える
ハラスメント被害に遭いやすい人は、自分の考えを内に秘めたまま我慢し続ける傾向があります。
自分の意見を述べたり、反対意見を言ったりすることはいきなり出来ることではないかもしれませんが、我慢し続けているとあなた自身がダメになってしまいます。
どうしても本人に伝えるのが難しい場合は、周りの人や家族でも構わないので、とにかく誰かに思いを伝えることを意識してください。
自分一人で抱えてしまうと、どうしても精神的に追い詰められて取り返しがつかないことになってしまいます。
証拠を押さえる
今では、スマホはほとんどの人が持っているでしょう。
自分がモラハラを受けているかもしれないと思ったら、現場を押さえる意味で写真を撮ったり、録音機能を使って証拠を確保しておきましょう。
モラハラは多くの場合、陰湿で人目のつかないように行われることが多いです。
カメラや録音機能を使ってデータとして証拠を持っておくことで、第三者に状況を鮮明に伝えることが可能になります。
それ相応の措置を取ることを伝える
モラハラ加害者は、自分ではモラハラをしているつもりがないケースが非常に多いのが特徴です。
いじめに関しても、やっている方は「いじり」のつもりでやっていると思っていることが多いので、タチが悪いですよね。
そのため、被害者側であるあなたが嫌な思いをしていることをしっかり言葉で伝えて、もし改善してくれないのであれば然るべき措置を取ることを伝えましょう。
先ほど述べた証拠を提示しても良いですし、とにかく自分が不快な思いをしていることをしっかり伝える必要があります。
それでも相手がモラハラを辞めない場合
とりあえず、周りの人に相談することは続けてください。
決して、一人で抱え込んで良い方向に転じることはありません。
友人や家族に相談しても解決しそうにない場合は、押さえた証拠を持って上司に相談したり、最悪の場合は法的手段を取りましょう。
ただし、モラハラに関しては当人同士の問題なので、第三者から見て明らかに被害を受けていると立証できなければ何も解決しません。
十分な証拠がなく、法的にも勝ち目がないときは、環境を変えるために転職も視野に入れる必要があります。
相手が悪いのになんで自分が職場を変えなければならないのかと思われるかもしれませんが、これはどうしてもモラハラが解決しない場合の最終手段です。
我慢して精神的に追い詰められながら同じ職場で働き続けていると、あなた自身がダメになってしまいます。
人間関係は、職場によって全く違うものになったりするものなので、勇気を持って転職してみることも検討してみることをオススメします。
まとめ
今回は、職場でモラハラを受けた場合の対処法について解説しました!
職場でのモラハラは近年、特に問題視されているので、決して人ごとではなくなってきています。
まずは自分がモラハラを受けているのかどうかを客観的に判断して、受けていると感じたときは今回述べたような対処法を実践していきましょう。
周りの人に相談したり、法的手段を検討しても解決しそうにない場合は、転職も視野に入れる必要があります。
同じ分野の仕事でも、周りの人間関係によって仕事のやりがいや楽しさというのは、大きく変わるものです。
精神的に追い詰められながら我慢して働き続けるのではなく、思い切って環境を一変させてみることを検討してみてはいかがでしょうか。
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