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中途採用の需要が高まっている訳は時代の流れにあり
新卒採用の方が活発に行われている事実があるのは誰もが周知の事実。しかし中途採用の需要も、近年高まりつつあるのをご存知でしょうか?
新卒採用のみでは人材が不足している
日本に住んでいるみなさんであれば、今の日本が少子高齢化社会に直面していることはご存知でしょう。これが意味するのは定年を迎え企業を退職する人数に比べて入ってくる世代の方が少ないので確保できないという現実があります。
また、新卒で勤めた会社を3年以内で辞める人の割合が3人に1人と言われるほど早期退職者が後を経たず、人材不足に直面している企業が多いです。
2017年に帝国データバンクの調査結果によると、現状 “正社員が不足している” と答える企業は全体の4割超、5割にも迫る勢いで2010年以降増え続けています。
この勢いはとどまる様子もなく、今後も増え続けると予想する人も多いです。このような事実からも 「今の時代正社員で雇ってもらえるだけでマシではない」、むしろ 「企業側が正社員として働いてくれる人を欲している状態」だということが理解していただけたと思います。
企業が求める人材像の変化している
中途採用の需要が高まっているもう1つの理由は、終身雇用が美徳なんて考え方が変化していくとともに、企業が求める人材の方向性が次のように変わってきているというのがあります。
- 自社内では育てることができなかった高度な人材が欲しい
- グローバルな人材が欲しい
- 企業体質を変えるため新たな風を吹かせてくれる人材が欲しい
ニュースで多く見られるパターンとして、問題を起こした企業のトップが辞任し代わりに別の業界からトップを選ぶという事例も多くなりました。
このように全く違う業界からトップを招くことで、企業イメージを変えたり、古い体質を根本的に見直したりすることができるのです。
これは海外では多く行われていることなので日本でもさらに増えていくと予想されます。企業の体質を根本的に変えていくには、中途採用の力が必要になるのです。
20代であれば自分の市場価値は自分が思っているより高い!
以上で説明したきたような事実より中途採用の需要は高まっています。特に人手不足に直面している企業からしてみれば、20代であれば教育のしようがある、力関係的にも扱いやすいなんて理由から、経験問わず採用に至るケースも多々あるほどです。
自分の市場価値を調べることができるMIIDASという転職支援アプリでは、自分の市場価値は果たしてどれくらいなのか?という点を年収という形で診断してくれます。
今の自分の学歴、職歴、有する資格、があると年収はいくらもらえるのか?いくらもらうべきなのか?
なんてことがわかるので、1度試して見ると自分の需要の高さを実感することができるでしょう。
どれに値する?需要増の中途採用にも多くの種類がある
中途採用の定義は、大雑把にいうと「新卒採用者以外の採用」という括りになります。中途採用という言葉は、新卒採用と相対するものとして使われることも多くあります。
中途採用といっても、実は色々なパターンがあることをご存知でしょうか?
中途採用も新卒採用と同じように、正社員、契約社員(嘱託社員)、派遣社員、パート・アルバイトなどの雇用形態がありますが、採用目的別に次のように分類することができます。
中途採用の種類 | 採用のポイント |
第二新卒・若手 | 新卒に近いため育成 |
キャリア | 即戦力になれるか |
シニア | 経験の深さor パート従業員としての勤務 |
スタッフ | 労働力の補充、期間限定・地域限定の採用 |
障がい者 | 多様性を求めるための採用 |
人材派遣 | 直接雇用とは言えないが中途採用の1つと考えられる |
この表を見て分かるように、中途採用と言っても年齢や経験などによって様々なパターンがあるのです。
新卒採用にはなり中途採用者の魅力
中途採用と新卒採用を比べると、どのような違いがあるのでしょう?採用担当者が両者に求める力や採用する目的には、どうやら違いがあるようです。
社会経験がある
新卒採用の人には、「意志の強さ」や「やる気」「成長性」「人柄」が求められる一方で、中途採用の人には「即戦力」となることが期待されるほか、「スキル」「業務経験」「ビジネスマナー」などに重点が置かれます。
新卒の場合は、正式な部署に配属される前に研修を受け、その企業に必要な知識や常識を身につけますが、中途採用の場合はこの部分をある程度省略でき、すぐに現場での活躍が求められるのです。
他の企業での経験
中途採用を行う目的としては、欠員の補充もしくは増員、また新しい知識や技術を取り入れることなどが挙げられます。新卒採用では、若い世代の労働力確保、将来の会社の核となる人物を育てることを目的としています。
採用の時期や準備期間
新卒採用の場合は選考期間が1年以上あり、学生時代に勉学と並行して就職活動を行わなければいけません。実際に入社するのは4月という企業が多いようです。
中途採用の場合は、欠員が出た時点での募集、業務拡大のため急募するときなど、企業側で人材を求めるときならいつでも採用につながります。さらに選考期間も数週間程度~1ヶ月位と長期に渡らないことの方が多く、入社時期も内定後数週間以内と早めに入社できます。
このように中途採用と新卒採用には、採用する際にいくつかの違いがあることが分かりました。企業にとっては、長期に渡って考えたときに「メリットになる人材を求めている」という点は、中途採用と新卒採用のどちらにも通じている点と言えるでしょう。
即戦力になる人材がとれる
企業側が中途採用者に「即戦力になれるか」という点を重要視しています。即戦力が欲しい場合は、中途採用を募集するのが企業側にとっても近道なのです。なぜ中途採用が即戦力となるのか、その理由をいくつかご紹介します。
中途採用者は社会人経験があることによって、研修期間に時間やコストをかけずに済みます。
もし、入社後に研修があったとしても比較的短期間で終わる場合が多いです。
また社会常識が備わっていることで、同僚や取引先とコミュニケーションをとったりすることも、新卒採用者よりスムーズにできるでしょう。
さらに中途採用の募集時期は毎年○月と決められておらず、通年募集があるので、突然の人事変更にも柔軟に対応することができます。
このような理由から、中途採用は新卒より企業にとって即戦力となり得るのです。
関連記事:【即戦力だなんて無理】これを理由に転職できないなんてナンセンス!
中途の方がメリットが多いのに新卒採用が当たり前のカラクリ
前の項目で、中途採用は企業にとって「即戦力になる」というメリットをご紹介しました。
ここまでのことから総合して考えると、中途採用の方が企業側にとってメリットが多いように思えますが、なぜ新卒採用の募集方が活発に行われているのでしょうか?
それは企業側が入社時から人材を育てて、自分達のカラーにしたいからです。そうすることで企業の理想とする人材を育てることができるのです。
また新卒の場合は、春に一定の人数を入社させるため、募集活動が活発に見える・・・という見方もできます。現に就職を希望する大学生の数は、毎年30万人とも言われています。30万という数が動けば、新卒の方が活発に募集が行われているように見えるのも当然でしょう。
一方で中途採用は募集人数も少なく、いつ求人が出るか分かりません。そのため希望する業種の求人があっても、人材が見つかればすぐに締め切られてしまうのです。
このような理由で、新卒採用の募集の方が活発に行われているように感じるのです。
まとめ
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