スタートアップ企業。
“何か新しいことを始めている企業” なんてイメージが一般的には強いことでしょう。
大手のような安定は保証はないけれど、ワクワクできる事業を展開しようとしている、あるいは責任がある仕事をさせてもらえると、”やりがい” や “挑戦” という意味を込めてスタートアップへの転職を目指す人が多いと思います。
結論から言わせていただきますが、「スタートアップで仕事をしてみたい!」なんて選択肢を持てる時点で、勤めるメリットは非常に多いです。
もしも、「とりあえず安定した企業で・・・」「定時に帰れれば・・・」なんて、ことが第一にくる方からしてみればデメリットが大きいかもしれませんが・・・
今日はそんなスタートアップ企業に勤めたいと思う方へ向けて働くメリットを存分に紹介していきます。
この記事の目次
スタートアップとベンチャーは違うことはまず理解しておこう
水を差すようですが、スタートアップとベンチャーは同じような意味合いで使われることが多いので、まずはしっかり意味は把握しておいた上で、スタートアップのメリットを見ていきましょう。
スタートアップに会社の規模は関係ない!?
スタートアップとは、革新的なビジネスモデルやサービスを短期間で世に輩出するチームや集団(企業)のことを指します。
たとえそれが大企業が開発したサービスであろうと、市場に出回ってなく革新的かつ短期間でやり遂げるものであれば、スタートアップビジネスに該当します。これを会社を立ち上げて、サービスやモノとして提供しているのがスタートアップ企業です。
スタートアップの特徴は、事業のゴールを短期間での事業売却(M&A)、株式市場への上場(IPO)、に置いている点であります。
一般企業へ勤めている人には馴染みのない言葉かもしれませんが、有名どころで言うとinstagramがこれに該当し、実際に2012年にFacebookがおよそ800億円で買収をしています。社員数は13人、しかも創業わずか2年にも満たない会社でした。
それに比べてベンチャー企業は、ある程度既存のビジネスモデルがあった上、少人数や設立年数が浅い会社に使われるケースが多いです。
実際にベンチャーという言葉自体、投資家を差す言葉であり、「ベンチャー企業」は日本人しか使わない和製英語。おおよその理解として若い社員が多かったり会社の設立間もない、これらが当てはまっていれば「ベンチャー」と把握しておけばいいでしょう。
スタートアップへ転職するメリット
スタートアップに転職するメリットはずばり3つです!
明確な目的に向かって仕事ができる
スタートアップでは、1つの明確な目標があります。「Aというサービスを1年後にバイアウトする」なんて具合に。
そもそも、スタートアップは革新的なビジネスを手がけてますが、ビジネスモデル自体は1つのプロダクトを作りそれを世に輩出すると非常にスマートなので、あれもこれもやる集団ではありません。それゆえに、目標設定を非常に明確にすることができます。
仮にこれが大手企業の場合、”メディア事業の売上目標〇〇円!” なんて打ち出しても、その事業の中にはいくつものメディアがあって、そのうちのどのメディアをどの規模まで育てるのか?そこにかけるリソースはどうするのか?等、組織が大きくなるにつれて目標を明確にするのが難しいです。
スタートアップは少人数精鋭かつ、そもそものプロダクトがいくつもないために実現できるメリットと言えますね。
数字に現れないような、上司の評価を気にしながら仕事をしてたっていつまで経っても成長できませんから、ビジネスの成長が目標にあるってことは成長するには必須ですね。
売る力(マーケティング)スキルが身につく
どんなに商品やサービスが良くても、世間に露出ができなくては売れません。
テレビCM放送する!雑誌の載せる!なんてことでしたら、誰でも考えられますが、そんなことできるのはごく一部の大企業であり、現実的ではありません。
となると、マーケティングスキルを鍛え、どのように世に露出していくかを考える過程が必須となります。
企画→ローンチ(世に出す)→反響を考察→企画→ローンチ→反響を考察
こんな流れを繰り返しているうちに、様々なマーケティング手法や、効果測定の手法を1つのビジネスで学べるので大いなるメリットと言えるでしょう。
市場のゼロ→イチをマーケティングによって開拓するのはスタートアップで働いた人くらいしか経験できませんから、これ以上ない自分の糧になります。
早い話しになるかもしれませんが、その後にまた転職活動をする機会があれば、このスタートアップでの経験というのは価値として認めてもらえるでしょう。
ビジネスの成功や失敗を肌で感じることができる
残念ながらスタートアップが当初掲げたゴールを達成する確率は極めて低いです。となると、否が応でも失敗を経験する確率は高くなります(本人の受け取り方にもよりますが、、、)。
一般企業に勤めている限り、何人もの同僚や責任を取ってくれる上司がいる関係で、ビジネスの失敗を肌で感じようと思っても難しいでしょう。
なんども言っていますが少数精鋭かつ、自分が関わっている事業がそのまま会社の業績になりますから、失敗しても、成功しても、自分ごとのように肌で感じられるわけです。
これらは、間違いなく仕事をする上でやりがいになりますし、モチベーションにもなると思うのでメリットと言えるでしょう。
メリットしかないと言い切れる理由はズバリ市場価値!
ここまでメリットしかないと言い切ってきましたが、なぜスタートアップは失敗の確率が高いにも関わらずメリットしかないのでしょうか?
その理由はズバリ市場価値にあります。
悲しいですが、大きな組織に属すれば属するほど、事業の一部しか触れることができないので、勤続年数の割には・・・と、広い視野を持って自分のスキルの棚卸しをした時にがっかりすることが多いでしょう(がっかりされることも・・・)。
その点、スタートアップで働いた経験がある人は間違いなく実際にスキルとして公言できるものも身についてるでしょうし、ビジネスの一部分ではなく、プロダクトができて世に出るまでの一連の流れを経験している手前市場価値は自ずと高くなります。
IT企業を中心に、上場して社員を多く抱えようとも「ベンチャー企業であり続けたい!」なんて理念を保つ大手は増加傾向であり、企業の成長と人材確保が追いついてない手前ニーズは非常に高いです。
これだけでもスタートアップ経験者の市場価値の高さは計り知れません。
スタートアップ企業での多いなる成功は簡単なものではなく、「挑戦」であり「覚悟」が必要なものですが、その先にある自分のスキルや経験は間違いなく評価されるものになるので、少しでも悩んでいるのであれば前向きに検討してみるといいでしょう。
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